保護者会
MLAP
MLAPとは ♪
2022/02/06
MLAPって?
令和2年度に文部科学省に提出した成果報告書から抜粋
参加型音楽イベントMLAP(むらっぷ)♪
年齢・性別・国籍・障がいや音楽経験の有無などに関わらず、
地域住民の誰もが参加できる
―あらゆる人に生涯音楽プロジェクト―
Music with Life for All Project
<MLAP の生涯学習としての意義>
♪MLAPは誰もが参加できる
音楽イベントを開くことで、
自尊心の向上や精神的な安定を得ながら自立や自律に繋がり、
参加してくださったみなさんの
心と心をつないで
豊かな地域生活を送ることが
できるようになる効果をねらいとした
生涯学習プログラムです。
♪MLAPは、音楽体験を通して
障がいのある人が社会参加できる
機会を増やすこと、
また地域住民みんなが
一緒に音楽活動をすることによる
障がいへの理解を含めた共生社会、
そのように、
みんなが共に歩むことができる
社会の実現への力になると考えます。
MLAPの特徴
♪MLAPが超参加型音楽活動を手段とする理由は音楽の柔軟性を利用することで、個人でも集団でも、CLOSEDでもOPENでも、能動的でも受動的でも、身体と五感を使ったあくまで本人主体のあらゆる参加方法が可能になるからです。
♪MLAPの特性を生かし、人とのふれあいを楽しみながら、本人の障がいニーズに合わせたコミュニケーション力を音楽経験によっていつの間にか学習することができます。
♪MLAPは、よく訓練されたMLAPPERS(ムラッパーズ)によって展開されます。
超参加型音楽活動MLAPで実施している活動内容は、主に
・歌唱、声の活動
・楽器活動
・身体を使った活動
・鑑賞
この4つで、対象者や、実施時間、場所などに合わせて、単独で実施したり、組み合わせたプログラムを計画し、実施しています。
参加者から以下のような変容や感想があっています。
Bさん(重度の知的な障がいのある):最初は、参加者の立場でしたが、体験を重ねると「ボランティアをしたい」と音楽療法士の見守る中、ボランティア活動に参加し始めた。
Cさん:知的な障がいがあり、急に視覚機能が低下し、生活にも活気がなくなり、車いす
を使用するまでに至っていましたが、MLAPに参加すると、自らたち上がり、楽器を鳴らしたり、歌われたりされ、最後は、「楽しい」と号泣された。
Dさん(視覚障がいのある):継続して参加されました。1回目は「なぜ参加しないといけないのか」と不満げだったのが2回目は顔を上げて参加され、3回目は「楽しい!次はいつ?」と手話で話しかけてくださった。
Eさん(知的な障がいのある):福祉事業所でMLAPを体験後、地域でのMLAP体験会があると知り、自ら場所や交通機関を調べて、実際に参加され、生き生きと活動された。
Fさん(知的な障がいがある):個人を対象とした音楽療法を経て、小さなグループを体験し、地域住民との活動へと広がっていった。
障がい者福祉事業所の職員:MLAPの活動で生き生きとした利用者のみなさんの様子を見て、支援の仕方を再考した。
高齢者事業所の職員:障がい者だけではなく、高齢者もとても楽しめた。楽しそうな利用者のみなさんの様子を見てうれしくなった。
学生ボランティア:最初は、正直に言って障がい者が怖かった。でも、一緒に参加していくうちに、僕とかわらないんだ、と気づいて、一緒にいて楽しかった。
地域の参加者:障がいのある人と一緒に楽しめるのか、と思っていたけれど、障がい者とか関係なく、楽しかったよ。
保護者:いつも “ご迷惑をおかけして申し訳ありません”と言いながら肩身の狭い思いで行事に参加しているけれど、MLAPは、気兼ねなく参加できて楽しく、楽しい中に、人とのかかわりかたを学ぶ機会にもなっている。今は、親が車で連れて行けるので、どうにか参加できている。もっと身近なところで開催してもらえると、継続して参加できるのに。
保護者向けのリラックスプログラム体験者:「気持ちよくて寝ちゃった」「おとなには、おとなの音楽遊びがあるんだ、と知った」
動画配信プログラムの体験者:のりのりで一緒にやっていてびっくりした。