保護者会
MLAP
文部科学省の「障害者の生涯学習の実践研究」シンポジウムの様子
2020/12/28
文部科学省の「障害者の生涯学習の実践研究」に受諾された活動です!
シンポジウムの様子~長文です(^^;
先ずは、音楽療法士で、MLAPのコーディネーターの米倉裕子先生から、MLAPの2年間半にわたる実践について紹介。
参加者や参加する場所に合わせて柔軟に対応できる参加型音楽活動であるMLAPの活動の、障がい者の生涯学習としての魅力、広がる可能性、そして、MLAPに参加すると自然に障がい者と地域の人たちが知り合って、距離が縮まって、お互いを尊重し合う共生社会になっていくことに寄与できる、というお話。
障がいのある本人だけでなく、かかわった学生ボランティアや地域の人たちが障がい者を感じる心や、自分を見つめる心が変わっていったお話。
MLAPの動画に合わせて、会場でもMLAP体験しました??一気に会場の空気が緩んで、みなさんに笑顔が。MLAP効果抜群(*^^*)
それから、今回のシンポジウムのコーディネーター、特別支援学校長の野口先生と米倉先生とのMLAPの将来性などの対談。
シンポジジストは、
昨年度まで福祉事業所施設長をされていた日隈さん、
重度の知的障がいのある子どもを持つ保護者の下山、
特別支援学校長の日髙先生、
昨年度教育委員会生涯学習課長で現在は、区保健福祉センター福祉・介護保険課長の牟田さん、
という、それぞれの立場からのMLAPの意義やこれからについての発表がありました。
日隈さん
MLAPの活動をとおして、利用者の様子が変わってこられた、という福祉事業所でのMLAP実践報告。
福祉事業所の利用者が、高齢になり目が不自由になったBさんが、不安、憤り、喪失感の中で、立ち上がることもしなくなっていたのが、MLAPの活動で、立ち上がり、リズムをとり、最後は「楽しかった」と号泣された様子の報告。
また、段々と自分でできることも人に頼りがちになってきていたCさんが、MLAPを体験して、「楽しかったから」とMLAPの催しに会場まで一人で行き、生き生きと参加している様子の紹介。
聴覚障がいのあるDさんが、最初は「音楽なんて関係ない。面白くない」と言っていたが、回を重ねるごとに笑顔になり、一緒に楽器を鳴らしていくようになった様子の紹介。
下山
息子の成長と親としての心の変容や、日常の暮らし(家や、学校、福祉事業所、グループホームでの暮らし等)と並行してMLAPに継続して参加してきたことで、学生ボランティアの方や地域の方、いろんな人と楽しむことが、暮らしに広がりをもたらしていると感じていること。そして参加するだけでなく、ボランティアとして参加するようになったことなどの紹介と、MLAPが継続して参加できるように身近にあると良いなぁという願いの話。
そして、本人支援だけでなく、保護者も「リラックスした~」と保護者の支援にもなっていることの紹介。
日髙校長
教育の場でのMLAPの意義や有効性、これからの展望などのお話。
MLAPの動画を使えば、このコロナ禍でもMLAPの実践ができる。教材としての動画やMLAPPERSの活用も大いに考えられ、学校生活でMLAPを経験して、地域でもMLAPが展開されれば、ライフステージを通した生涯学習となる。青年学級での活用もできるのでは、など多くのご提案。
牟田課長
牟田課長は、教育委員会の前職は、障がい者部で障がい者や福祉事業所と多くかかわっておられた経験から、障がい者の生涯学習の意義や、MLAPの有効性、多様な連携での展望などのお話。
MLAPの有効性は2年間で示されているので、多くの人が有効に活用できるように“広げる”ことに取り組む必要がある。広げるためには、学校もひとつだし、公民館等の活用など具体的に進める必要がある。
多様な連携で、多くの人に届けたい。
その後、野口先生のコーディネートにより、会場とシンポジストの意見交換。
「広めるために、自分の職場でMLAPの実践をしてはどうか。」という有難いご提案?
「今日初めて知った。また参加したいと思うし、広げたいと思う。MLAPの実践の場をもっと増やしたらいい。活動する場所を紹介しよう。応援したい!」というご発言。またまた、有難い~。
「2時間半、長いかなと思っていたが、オンラインでも楽しく、あっと言う間の感じだった」「コロナ対策がばっちりで安心しできる会場だった」などの感想もありました☆彡
今回は、オンライン参加と会場でのリアル参加の併用でした。何せ初めてのことでしたが、MLAP連携協議会委員のお二人が専用で操作して下さり、無事にスムーズに行えました!ほーっ
ご参加くださったみなさん、MLAP連携協議会委員のみなさん、ご協力有難うございました!
これからもMLAPをよろしくお願いいたします。
むらっぷぅ!(MLAPでの挨拶ことばです)